育児家電を選ぶとき、本体価格やレンタル料金は比較しやすい一方、電気代は見落とされがちなポイントです。
今回は、育児家電を使い続けることで毎月の電気代がどの程度変わってくるのか、家電の性質ごとに整理します。
1. 「常時稼働タイプ」と「使うときだけタイプ」の違い
育児家電は、電気代への影響という観点で見ると大きく2つのタイプに分けられます。

加湿器・除湿機のように長時間つけっぱなしにすることが多い家電と、哺乳瓶消毒器のように使うときだけ短時間動かす家電とでは、電気代への影響の大きさが変わってきます。
一般的に、消費電力(W数)と稼働時間の掛け算がおおまかな電気代の目安になるとされていますが、実際の金額は契約している電力プランや季節によって変動します。
2. 長時間稼働しやすい家電
加湿器・除湿機・サーキュレーター、ホワイトノイズマシンなどは、寝ている間や日中を通してつけっぱなしにする家庭が多い家電です。

こうした家電は1回あたりの消費電力が小さくても、稼働時間が長い分、月々の電気代に占める割合が積み重なりやすいと言われています。
試しに、一般的な仕様値をもとに計算してみます。
電気代の計算には、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安単価として示している1kWhあたり31円を使用します。
ホワイトノイズマシン(消費電力5W)を就寝中の8時間流し続けた場合、5W×8時間×30日=1.2kWh、1.2kWh×31円で計算すると月額およそ37円です。
加湿器(超音波式、消費電力30W)を就寝中心に1日10時間使う場合は、30W×10時間×30日=9kWh、9kWh×31円で月額およそ279円という計算になります。
同じ「長時間稼働タイプ」でも、消費電力の差がそのまま月々の金額差につながることが分かります。
加湿器・除湿機の方式による違い
加湿器はスチーム式・超音波式・気化式などで消費電力に差があるとされ、一般にスチーム式は水を温める分、消費電力が高めになりやすい傾向があるようです。
気になる場合は、製品の仕様欄に記載されている消費電力(W)を、購入前に比較しておくとよいとされています。
3. 短時間稼働で済む家電
哺乳瓶消毒器・調乳ポット・電動鼻水吸引器などは、1回あたりの使用時間が数分から十数分程度と短いことが多い家電です。
1回の消費電力自体が大きい製品(スチーム式消毒器等)でも、まとめて消毒することで1日あたりの稼働回数を抑えられれば、月間の電気代への影響は限定的になりやすいとされています。
反対に、稼働時間が長い家電ほど、電気代の観点では消費電力の差が効いてきやすいと言われています。
例えば、消費電力700W程度のスチーム式哺乳瓶消毒器を、1回15分・1日1回(何本かの哺乳瓶をまとめて消毒する使い方)のケースで計算すると、700W×0.25時間×1回×30日=5.25kWh、5.25kWh×31円で月額およそ163円になります。
加湿器を長時間つけっぱなしにする場合(月額およそ279円)と比べると、1回あたりの消費電力は大きくても、稼働回数を抑えることで月額は加湿器より小さく抑えられることが分かります。
| タイプ | 代表例 | 電気代の月額目安 |
|---|---|---|
| 長時間稼働 | ホワイトノイズマシン(5W×8時間) | 約37円/月 |
| 長時間稼働 | 加湿器・超音波式(30W×10時間) | 約279円/月 |
| 短時間稼働 | 哺乳瓶消毒器(700W×15分×1回/日、まとめて消毒) | 約163円/月 |
4. 電気代を意識した選び方の視点
本体価格が安くても消費電力が高い製品、本体価格は高めでも省エネ設計の製品と、選択肢はさまざまです。

長時間稼働させる予定の家電ほど、購入時に消費電力の表示を確認しておく価値が大きいと考えられます。
短時間しか使わない家電は、消費電力よりも使い勝手や安全性を優先して選んでも、電気代への影響は比較的小さいとされています。
家電の使用時間の長さによって、何を優先して選ぶかを変えるという考え方もできそうです。
まとめ:使用時間の長さで、意識するポイントを変える
☑ 長時間稼働する家電(加湿器・除湿機・ホワイトノイズマシン等)は消費電力の表示を確認しておく価値がある。
☑ 短時間稼働で済む家電(消毒器・調乳ポット等)は、電気代よりも使い勝手を優先しても影響は比較的小さい。
具体的な家電ごとの選び方は、室温・湿度管理家電の選び方や哺乳瓶消毒器の選び方も参考にしてください。


コメント