「出産準備リスト」を検索すると、驚くほど多くの育児家電・グッズが並んでいます。
ベビーモニター、電動鼻水吸引器、調乳ポット、哺乳瓶消毒器、加湿器付き空気清浄機……。
リストに載っている以上「全部必要なのでは」と不安になり、結果として予算オーバーになったり、使わないまま収納の奥にしまわれる家電が出てきたりすることも珍しくありません。
このサイトでは、運営者自身の育児体験に基づく感想ではなく、公開されている製品情報・各メーカーの説明・第三者の比較記事などをもとに、育児家電というジャンルを客観的に整理していきます。
第1章ではまず、「そもそも何を基準に揃えるものを決めればいいのか」という土台の部分から考えます。
1. 「育児家電」とひとくくりにされる商品の幅は非常に広い
まずは自分たちの家庭が置かれている状況——共働きかどうか、実家のサポートが近くにあるかどうか、住まいの広さや構造——によって、優先すべきカテゴリーが変わるという前提を持っておくことが出発点になります。
2. 時期によって、優先すべきカテゴリーが変わっていくという視点
育児家電を検討するうえでもう一つ意識しておきたいのが、「今この瞬間だけでなく、これから数か月でニーズがどう変わっていくか」という時間軸の視点です。
出産直後・生後半年前後・1歳以降では、赤ちゃんの発達段階が大きく変わるため、同じ「育児家電」というくくりの中でも、優先すべきカテゴリーの重みづけが変化していきます。
「今すぐ必要かどうか」だけでなく「あと何か月使う見込みがあるか」を合わせて考えると、購入のタイミングや、新品にするかレンタル・中古にするかの判断もしやすくなります。
この「使用期間の長さ」という視点は、次の記事でさらに詳しく取り上げます。
3. 「必需品」と「便利グッズ」を分けて考える
育児用品を語るときに混同されやすいのが、「無いと生活が成り立たないもの」と「無くても何とかなるが、あると家事の負担が減るもの」という2つの軸です。
例えば体温計や哺乳瓶(電動でなくてよい)は前者に近く、電動鼻水吸引器や調乳ポットの多くは後者に位置づけられます。
「多くの家庭で購入されている」ことと「自分の家庭に必要かどうか」は、必ずしも一致しません。
まず自分たちの生活パターンを言語化してから、家電の要不要を当てはめていく順番の方が、無駄な出費を避けやすくなります。
4. 出産準備リストをそのまま鵜呑みにしない方がいい理由
ベビー用品店や通販サイトが提示する「出産準備リスト」は、幅広い家庭に当てはまるよう網羅的に作られている場合が多く、いわば最大公約数的なリストです。
そのため、実際には各家庭の住環境・きょうだいの有無・里帰り出産の予定などによって、優先度が大きく変わる項目が含まれています。
例えば里帰り出産で実家のサポートを受けられる期間が長い家庭では、調乳や見守り関連の家電の必要度は下がりやすい傾向があると言われています。
逆に共働きで早期に職場復帰する予定がある家庭では、家事負担を減らす家電への投資の優先度が上がりやすいと考えられます。
では、出産準備リストを実際にどう扱えばいいのか。
・リストの項目を、「安全確認」「家事負担の軽減」「住環境の整備」の3カテゴリーに一度仕分け直してみる
・共働きかどうか、実家のサポートの有無、住まいの広さといった自分たちの家庭条件を書き出す
・便利グッズに分類される項目は、「あと何か月使う見込みか」を横に書き添えてから、要不要を判断する
という3つのステップを踏むだけでも、リストをそのまま全部購入するのではなく、自分の家庭に合わせて取捨選択するという発想に切り替えやすくなります。
この仕分け作業は一度に完璧にやろうとする必要はありません。
気になった項目から少しずつ検討していく、というくらいの気持ちで十分です。
5. まとめ:全部揃えようとしない、が出発点
この記事のポイントは次の4つです。
・育児家電は性質の異なる複数のカテゴリーが混在している
・優先すべきカテゴリーは、赤ちゃんの月齢によっても変わっていく
・「必需品」と「便利グッズ」を分けて、自分の家庭に当てはめて考える
・出産準備リストは網羅的なテンプレートであり、そのまま鵜呑みにする必要はない
次の記事では、この「必需品」と「便利グッズ」をより具体的に見分けるための判断基準を掘り下げていきます。

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